EVENT

イベント・ブログ

【永久保存版】住宅の換気設備!あなたは何種換気??

※この記事は約3分で読み終わります。

換気システムの種類と特徴
第一種、第二種、第三種換気の違い

建物内の空気を適切に循環させ、快適で健康的な室内環境を保つために欠かせないのが換気システムです。特に近年の住宅やオフィスビルでは、建物の気密性が向上しているため、計画的な換気が一層重要となっています。この記事では、第一種換気、第二種換気、第三種換気の3つの換気システムの特徴とその違いについて詳しく解説します。

一般社団法人リビングアメニティ協会より

第一種換気システム

第一種換気システムは、給気(新鮮な空気を取り込む)と排気(汚れた空気を排出する)の両方を機械的に行うシステムです。このシステムは高い精度で空気の流れをコントロールできるため、近年の住宅や施設で最も広く採用されています。

特徴
• 機械制御の双方向換気
給気と排気の両方をファンで制御するため、効率的な空気交換が可能です。
• 熱交換機能の搭載
エネルギー効率を高めるため、熱交換器が組み込まれていることが一般的です。これにより、外気の温度を調整して室内の快適性を維持できます。
• 空気品質の管理が容易
フィルターを通じて外気を取り込むため、花粉やPM2.5などの有害物質を除去できます。

メリット デメリット
室内の温度や湿度を安定して保てる 設置コストが高い
花粉やホコリの侵入を防ぎやすい 運転時のエネルギー消費が大きい
換気の精度が非常に高い 定期的なメンテナンスが必要


第二種換気システム

第二種換気システムは、機械的に外気を取り込み、室内の空気を自然に排出する方式です。この方式は外部からの給気に特化しており、研究施設やクリーンルームなど特定の環境に適しています。

特徴
• 正圧の形成
外気を機械で強制的に送り込むため、室内が正圧状態になります。この仕組みは、外部からの汚染物質の侵入を防ぐのに有効です。
• 室内排気は自然流出
室内の空気は、隙間や換気口を通じて自然に外へ逃げます。このため、排気側の設備は必要ありません。

メリット デメリット
汚染物質や細菌の侵入を防ぎやすい 冬場は結露のリスクが高い
クリーンルームに適している 自然排気が不十分だと湿気が溜まる
機械設備が給気側のみで済む 汎用住宅には向かない

第二種換気は病院で主に用いられます

第三種換気システム

第三種換気システムは、室内の空気を機械的に排出し、外気を自然に取り込む方式です。住宅や一般的な建物で広く採用されているのが特徴です。

特徴
• 負圧の形成
室内の空気を強制的に排出することで、負圧状態を作り出します。その結果、外気が隙間や給気口を通じて自然に流れ込みます。
• シンプルな構造
排気側だけに機械が必要なため、システム自体が簡単で低コストです。

メリット デメリット
設置費用が比較的安い 外気の温度や湿度の調整が困難
運転コストが低い ホコリや花粉が侵入しやすい
簡単な構造で維持管理が容易 室内温度が外気温に影響されやすい

右の図が給気口で直接外気が室内へ侵入する

システム名 給気方法 排気方法メリットデメリット 主な用途
第一種換気機械給気機械排気 空気品質の管理が容易設置コストが高い 住宅、病院など
第二種換気機械給気自然排気クリーンな環境を維持冬場に結露が発生しやすい研究施設、食品工場
第三種換気自然給気 機械排気設置費用が安い 外気の影響を受けやすい一般住宅

選択のポイント

  1. 第一種換気は、温度や湿度、空気の質を厳密に管理したい場合に最適です。特に高気密高断熱の住宅や、室内環境が健康に直結する病院などでの採用が多く見られます。
  2. 第二種換気は、清潔な環境が必須の場所に適しています。ただし、住宅には一般的に向いていません。
  3. 第三種換気は、低コストで手軽な換気を実現したい場合に適しています。一般的な住宅で広く使われていますが、外気の影響を受けやすい点に注意が必要です。

まとめ

大場建設では、第一種換気の熱交換型を採用しています。
住む人にも家計にも優しい高気密高断熱住宅では、第一種換気しか勝たん!!!
熱交換型のメリットについては、また次回の内容でお話いたしますので、是非ご期待ください。